APRVの本質はCPAPです。つまりPEEPをかけたい=肺をリクルートメントしたい、というのが一番の目的です。しかしCPAPで高いPEEPをかけると換気に必要な呼吸仕事量が増加してしまうので、結果的には換気量が不足してしまいます。それを補う目的で圧を解放(Plowまで下げる)して換気量を稼ぐことになります。しかし、肺胞にかかる経肺圧は圧解放に伴い上昇することになり、肺障害が危惧されます。それらを総合的に考えてAPRVを選択することになります。
よって、何に役に立つのか、というご質問に対しては、肺のリクルートメントと、換気量低下に対する換気量確保、でしょうか。Weaningの方法で、drop and stretchと言われていた時もありますが、本来はstretch and dropであり、CPAPであることを意識させられますね。(ワークショップで学ぶ人工呼吸セミナー第4回)